データジャーナリズム記事を査読する

以前紹介したデータジャーナリズムですが、明示的にした記事が公表されています。

データジャーナリズムで検証するフクシマの風評被害の虚実|ジャーナリストキャンプ報告「震災後の福島に生きる」|ダイヤモンド・オンライン http://diamond.jp/articles/-/38458

詳細は今後ゆっくり見て行きたいと思いますが、概論的な査読を行いたいと思います。Scientific-Global.netでの初期の記事 サイエンス的思考のススメ | Scientific-Global.net、及びアゴラ記事 サイエンス的思考のススメ : アゴラ – ライブドアブログ http://agora-web.jp/archives/1473207.html でも述べていますが、ベースが科学的であるので、基本的には論文形式をとるべきと思います。すなわち、

  • 記事における背景、書くに至った動機、及びその新規性
  • 取材、調査の方法、データの出処、どのような手法を用いて結果を導くのか
  • 結果
  • 結果に対する考察、議論
  • 出典など

上記のような形式にすべきです。そのようにしないと特に結果、及び考察の所で事実とスペキュレーションが混同し、オーディエンスに混乱させてしまいかねない危険性があるからです。またデータジャーナリズムは科学的であるが故、広く一般に定量的な議論、査読が可能になるという点で、より記事が熟成されていくという利点を持っています。よってこの部分は早急にガイドライン等を作成するべきと考えます。

さてそのように見た時にこの紹介した記事はまだまだ不十分であると考えます。筆者の個人的な感情が事実とともに紛れ込んだり非常に記事としては不明瞭です。共著者に大学教員が含まれているようですが、論文執筆の経験があるでしょうからこの点はもっと強く指摘するべきと考えます。まだまだ稚拙な記事となっており、熟成が待たれます。

各論についてはまた別の機会に議論したいと思います。


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