体験型サイエンスのススメ

ノーベル医学生理学賞はiPS細胞研究の京都大学の山中伸弥博士が受賞決定しました。大変栄誉なことです。加えて日本の研究体制が彼をバックアップしたこともプラスに働いているかもしれません。これも結構なことです。

ただし彼とその回りにいる研究者なくしてその受賞はなかったかもしれません。研究者のあり方については世界中の国で特に問題になっていますが、是非とも多くの有期雇用のポスドクを雇ってあげられるようなシステムを作ってやってください。まずはそのシステムづくりが急務であると考えます。最先端の頭脳労働に対して何とも不安定な立場で薄給というのはモチベーションという意味においても、ひいては国力という意味においてもネガティブに感じます。

、、、

さて、閑話休題ですがこれからサイエンスを目指すチビッコたち、また大人の方でもなんとなく興味があるという方、是非とも体験型のサイエンスを楽しんでいただきたいと考えています。

サイエンスなんて全部体験型じゃないか、とおっしゃる方、たしかにそのとおりです。しかしながら、中には基礎的な学力がないと理解できない科学的現象もあります。ヒッグス粒子に代表される素粒子物理学などはその例です。一般の人には訳がわからないと思います。また事象的には体験できてもその設備や環境がないと、即ちお金をかけないとなかなか見ることのできない体験型サイエンスもあるかと思います。化学実験やバイオ研究がそうかも知れません。一般の人に化学薬品やビーカー、フラスコ、ビュレット、パスツールピペットや蒸留装置、ドラフトチャンバーとか流石に一家に一台というわけには行きません。

体験型サイエンスとして、スターウォッチングは大変適していると考えます。夜晴れていればいくらでも綺麗な星空、月面や惑星、星雲や星団など、時には流れ星、また時には大彗星を見ることだってできるのです。現象を理解するのにも多くの学力を必要としません。先般の金環日食でも日食グラスさえ購入すれば、たった500円程度で体験型のサイエンスを味わうことができる、宇宙の壮大さを味わえる、生命とは、人間とは、地球とは、哲学的にも示唆を与えます。そういう意味で天体観測は大変適しています。また地球科学を体験するのも適しています。これは旅行に似ています。その場所の温泉や湿原はどのようにできたのか、等を旅をしながら学ぶことができます。これらはローコストで、しかも少しの基礎学力で興味が持てる優秀な科学的教材といえるかと思います。

全員が科学者になってもらいたいわけではありません。なぜならば人の興味は千差万別であり、人の数ほど職業はあるのですから、興味を持った数%の方々がなれば良いのです。ただサイエンス思考は大事ですので是非とも出来るだけ多くの人に持っていただきたく、Scientific-Glogal.netは活動していきます。

 

最後に手前味噌になりますが、我々博士研究者が行う体験型サイエンス、

http://scientific-global.net/星空・サイエンスツアー/

http://scientific-global.net/おうちde天文台、おうちde星見ナイトのご案内/

をご愛顧のほど、今後とも末永くよろしくお願い致します。

 


コメントを残す