本日のサイエンティフィックニュース10/26は唐辛子と2つの彗星

本日のサイエンティフィックニュースは2件です。

まずはY!ニュースより。
2つの彗星、あわや“衝突”?(ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト) – Y!ニュース
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121024-00000000-natiogeo-int
米国時間10月23日、2つの彗星の交差が観測された。大西洋に浮かぶスペイン領カナリア諸島の火山に置かれた天文台からのライブ番組が、米東部標準時の午後5時(日本時間24日午前7時)からインターネットで放送され、天文学ファンは室内にいながらにしてこの天体ショーを見ることができた。

ハーゲンローザー彗星(168P/Hergenrother)と2012年5月に見つかったばかりのカタリナ彗星(C/2012 J1)は、どちらも裸眼では見えないが、望遠鏡を持ち出すことで、この数週間はかすかに見えるようになっている。2つの彗星は、太陽に近づくにつれて氷の昇華が増え、ぼんやりと明るいガスとちりのコマが大きくなる。彗星の特徴的な尾が生じて、明るさを増していく。

「Astronomy」誌のコラムニストで天文学者のボブ・バーマン(Bob Berman)氏は、「別々の方向に向かう尾のある2つの彗星が、われわれが見守る中、わずか4分の3度まで“接近”して交差する。こんなものはこれまで見た記憶がない!」と熱っぽく語った。

4分の3度の違いは、裸眼で見た満月の幅に相当する。これは、天体を観測するものたちを幸せにする遠近のマジックで、実際には2つの彗星は、地球と太陽の距離の約2倍離れている。

Web上の天体観測サービスであるスロー・スペースカメラ(SLOOH SpaceCamera)は、スペイン領テネリフェ島のテイデ山の山腹に設置された従来型の関連天文台を通じて、2つの彗星が交差する映像を放送した。これにあわせて、バーマン氏ら天文学の専門家とのディスカッションも行なった。

世界中で科学者が、2つの彗星の起源と物理的特性をより知ろうと、この天体ショーを見守ったことだろう。しかし、バーマン氏がいちばん重視したのはそこではなかった。「2つの彗星を同時に見られるというのは、とんでもなく魅力的なことだ。科学のためとか、合理的な理由ではなく、そこにはまったく理屈を超えたなにかがあるんだ」。

Andrew Fazekas for National Geographic News

→これは見かけ上45’迄近づいた、ということで実際に衝突するわけではありません。軌道の異なる2天体ですし実際衝突する可能性は極めて低いです。またこのハーゲンローザー彗星ですが現在増光中で9等級まで明るくなっているようです。望遠鏡をお持ちの方は是非ご覧になってください。

 

もう一件はサイエンスポータルさんから。
2012年10月24日「唐辛子を食べると体が熱くなる脳内メカニズム」 サイエンスポータル編集ニュース 科学技術 全て伝えます サイエンスポータル / SciencePortal
http://scienceportal.jp/news/daily/1210/1210241.html

唐辛子を食べると体が熱くなり、汗が出るなどの身体反応が活発化するのは、大脳にある味覚を認知する領域と内臓などをコントロールする領域との神経ネットワークによって引き起こされる現象であることが、大阪大学大学院歯学研究科の姜英男教授らと森永製菓(本社、東京都港区)などの共同研究で分かった。“辛味”の情報が全身の健康状態に影響を与える可能性を初めて示したもので、「医食同源」の考え方を神経科学の分野から支持するものだという。

研究チームは、ラットの脳の「島皮質」と呼ばれる領域のスライス標本を作り、唐辛子の辛味成分であるカプサイシンの溶液に浸した。島皮質の前部にある「味覚野」にはカプサイシンの受容体が存在しており、カプサイシンによって刺激を受けた味覚野の様子を、特殊な「膜電位感受性色素」を用いる光学的測定法によって観察した。その結果、味覚野に生じた神経活動は、島皮質の後方に隣接する「自律機能関連領野」へと広がり、両領域間での周期的神経活動が周波数4-8ヘルツの範囲内で同期化することが分かった。

自律機能関連領野は、血液循環や呼吸、消化などの内臓機能をコントロールする領域。カプサイシンの刺激によって、味覚野と自律機能関連領野の間に神経ネットワークが築かれたことを意味し、異なる神経細胞集団の機能連携が初めて視覚的にとらえられたことになる。この成果は、高次脳情報処理機構の理解に大きく貢献するものだという。

→これについてはワタシは詳しくないのですが、ケミカルな反応だと思っていたのですが、神経系の反応だったようです。勉強になりました。


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