簡単にブラック企業を判定する

リッカートが「経営の行動科学」(New Patterns of Management, 1961)、 「組織の行動科学」(The Human Organization, 1967) で組織において4つのシステムが存在することを主張しています。

以下http://digitalword.seesaa.net/article/407811011.htmlからの引用です。

 

R.リッカートは企業・経営組織を構成員が相互作用しながら活動する一つのシステムとして定義し、経営者(管理者)のリーダーシップが関係した経営組織のシステム的管理方式の4類型を『マネジメント・システム論』としてまとめた。リッカートの経営システム理論の特徴は、リーダーの影響力と構成員(メンバー)同士の相互作用によって『動機づけ』が高まったり低くなったりすることを実証的な調査を元にして立証したところにある。

経営組織のシステム的管理方式の4類型(4つのタイプ)は、
『システム1:権威主義・専制主義型』
『システム2:温情主義・専制主義型』
『システム3:参画協調型』
『システム4:民主主義型』
であるが、リッカートはこの4つの管理システムの中で最も高いパフォーマンス(成果)を上げられるのはシステム4の民主主義型だとした。

 

システム1:権威主義・専制主義型(極めて強い課題・成果志向)……リーダー(管理者)が権力を掌握して、トップダウンの集権体制で部下を一方的に支配しているため、リーダーと部下との間に意思疎通・判断調整を伴う相互作用が起こらない。リーダーが部下の能力や意思を信用しておらず、部下を脅迫・罰則・恐怖によって動かしているので、部下が意思決定に参加できず労働意欲も低くなっている。

徹底的な管理主義と成果志向のマネージメントであるが、マニュアル的・機械的な単純労働は管理することができても、個人の知性・発想(アイデア)・意欲を活用する高度な知識労働・専門的作業を管理することができない。

 

システム2:温情主義・専制主義型(かなり強い課題・成果志向)……リーダー(管理者)が強い権力を握っているが、部下に対して親が子供に対するような温情主義(保護主義)の態度を見せるため、システム1のようにガチガチの支配‐従属関係にまではならない。部下の能力・技術をある程度信頼しているので、意思決定や目標設定には深く参加できないが、一定の範囲で部下がリーダーに対して意見や改善点を具申することができる。

部下の動機づけを飴と鞭の論理で行っており、成功すれば報酬を与え失敗すれば罰(恥辱)を与えることによって、部下のモチベーションをコントロールしている。システム2は基本的に、人間関係志向(パターナリズム志向)のマネージメントである。リーダーと部下との間に相互作用のコミュニケーションはあるが、リーダーは部下を『保護・管理すべき子供』のような格下の存在として扱っているので、本音の意思疎通が生じにくく、部下のモチベーションも一定の範囲で停滞しやすい。

 

システム3:参画協調型(適度な人間関係・参画志向)……リーダー(管理者)の権力はシステム1(権威主義)やシステム2(温情主義)と比較するとかなり弱められており、部下の意見やアイデア、改善点にも積極的に耳を傾けようとする姿勢が見られる。組織経営の根幹に関わる意思決定や方針変更に部下が関わることはできないが、システム3では個別の職務内容や作業プロセスに関しては能力のある部下に権限が委譲されている。

リーダーと部下の間には、双方向的な意思疎通ができるコミュニケーションが成り立っており、リーダーと部下はお互いに相手を尊重して一定以上の配慮をしている。組織経営や集団統制のかなりの部分について部下に権限委譲が行われており、『リーダーに対する尊敬』と『部下に対する信用』が好ましいフィードバックを及ぼし合っている。部下のモチベーションは基本的に『報酬(賞賛)・参画(当事者意識)』によってコントロールされており、それでも追いつかない時にだけ『罰則・懲罰』が用いられている。

 

システム4:民主主義型(かなり強い人間関係・参画志向)……リーダーが部下を全面的に強く信頼しており、経営や業務に関する意思決定にそれぞれのメンバーが積極的に参加できるので、経営組織全体のモチベーションと責任感が極めて高くなっている。経営組織を構成する部下ひとりひとりの意思や考えが尊重されているが、各メンバーが企業全体の目標・理念を共有しているので、行動・価値観がバラバラになることはなく一定の統合と秩序が保たれている。

リーダーと部下の間で活発なコミュニケーションの相互作用が起こっているだけではなく、部下同士の間でもそれぞれの意見や改善点、アイデアを忌憚なく話し合えるコミュニケーション環境が維持されている。経営組織のすべての階層において、適切な評価と適度な統制が行われており、メンバー全員が当事者意識を持って自発的かつ意欲的に自らの職務をより高いレベルでこなそうとしている。

部下はコミュニケーションと組織への参画意識によって強く動機づけられているため、オペラント条件づけの『飴と鞭』を用いなくてもそれぞれが自分の能力・技能・責任感を積極的に発揮しようとする。

 

 

いかがでしたか?システム4はかなり知的な組洗練された組織であることは言うまでもなく、
逆にシステム1は今でいうブラック企業に当たるかと思います。

これであ~あの会社はブラックだったんだ、ということが簡単に判定することができます。
さてあなたの組織、会社、企業はどのタイプに当てはまるでしょうか???

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