認知バイアス、自転車あるあるヴァージョン

先日お話した認知バイアスですが、昔から自分の趣味であるサイクリングに関して事例を当てはめてみました。

当てはめてみたところ見事なハマり具合、イタイ文章を考えるのも結構大変でしたし、書いていて自分にも戒めになったかもでした。いかに感覚で支配されているか、数値を理解していないか、などなど。

自転車のみならず、ご自分の仕事や趣味、スポーツなどに当てはめてみてください。かなり当てはまるはず。そして客観的見解と自分の意見の両方を区別、身につけるよう考えてみてください。それでは以下をどうぞ。

 

 

確証バイアス:個人の先入観に基づいて他者を観察し、自分に都合のいい情報だけを集めて、それにより自己の先入観を補強するという現象である。ステレオ・タイプに基づくバイアスなど。

●あの自転車雑誌に書いてあったけどやっぱりこのホイル買って良かった。結構いいこと書いてあるしホントそのとおりだと思う。ますますお気に入り!

 

外集団同質性バイアス:自分が所属している集団(内集団)の多様性が、自分が所属していない集団(外集団)よりも高いとみなすバイアスのこと。

●あのチームは○○だし、だからダメなんだよな。

 

コンコルド効果:ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資をやめられない状態を指す。埋没費用の別名。

●せっかく大枚はたいて○○メーター買ったんだし、それに俺は○○メーター党だからこれで行こう。

 

アポフェニア:無作為あるいは無意味な情報の中から、規則性や関連性を見出す知覚作用のことである。

●俺のお気に入りのこのサプリ、もしかして結構効くんじゃない?

 

アンカー効果: 初期値(アンカー)が判断に影響してしまうという心理的効果のこと。

最初に提示されたひとつの意見が強い影響力を持ち、他の意見を繋ぎ止める作用をもつことから係留効果ともいう。

●やっぱり○○プロやこのショップスタッフの意見は一味違うよな。他の人の意見が霞んで聞こえるよ。最初に○○に聞いてみてよかった。

 

アンカリング:認知バイアスの一種であり、判断する際に特定の特徴や情報の断片をあまりにも重視する傾向を意味する。係留。

●このハンドルの角度が絶妙すぎてこれしかないわ。他の新製品がどれだけ性能が良かろうと俺はこれだな。

 

観察者バイアス:観察者が見出すことを期待している行動を強調しすぎて、それ以外の行動に気づかないという測定における誤差である。

●やっぱりプロライダーのポジションは違うよな。スムースにペダリングに力が伝わるイメージが強い。ああやれば速くなるのか(トレーニングしろ)。

 

偽の合意効果:人が自分の考え方を他の人に投影する傾向である。つまり、人は他の人々も自分と同じように考えていると見なしたがる。

●あいつのペース配分どう考えてもおかしい。俺ならここでアップするのに何考えてんだ?

 

自己奉仕バイアス:成功を当人の内面的または個人的要因に帰属させ、失敗を制御不能な状況的要因に帰属させること。自己奉仕バイアスは、成功は自分の手柄とするのに失敗の責任を取らない人間の一般的傾向を表している。セルフ・ハンディキャッピング。

●今日のレース、あいつが割り込みさえしなければスプリント入れたのに結局下位に沈んだ。あいつさえいなければよかったのに。

 

ジャネーの法則:主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に解明した。

●若い時なんかいくらでも時間があるんだから一生懸命練習に打ち込めよ。もったいない。

 

双曲割引:行動経済学の用語で、遠い将来なら待てるが近い将来ならば待てないという人の現象。

●来年モデルのフレーム、こんなかんじなのか。早速予約したよ。それよりもなんで頼んだパーツが納期に3日もかかるんだ?全くイライラする。

 

ツァイガルニク効果:人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象。

●完走するのは当たり前だよ。それよりもあの時のレース、なんで自転車降りちゃったんだろう。後から思い返してみても自分で理解できないよ。

 

ハロー効果:ある対象を評価をするときに顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のこと。

●やっぱりプロライダーは速いだけじゃなくて人格者だよな(ドーピングしているにもかかわらず)。

 

バンドワゴン効果:ある選択が多数に受け入れられている、流行しているという情報が流れることで、その選択への支持が一層強くなることを指す。

●このしなりが独特なフレームで時代の先端だよな。流行っている理由がわかる。やっぱり俺もこれ。別に空力が数%悪かろうがそんなのたいしたことないじゃん。

 

プロスペクト理論:人間は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先し、損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする傾向があるということである。

●あの自転車今セールやっていてお買い得だしこれ買うか。自転車保険?別にそんなのいらないだろ。どうせ無駄金さ。

 

あと知恵バイアス:物事が起きてからそれが予測可能だったと考える傾向。

●絶対あの時○○があそこでアタックすると思ってたんだよ。案の定そうなっただろ?俺の言うとおりさ。

 

根本的な帰属の誤り:個人の行動を説明するにあたって、気質的または個性的な面を重視しすぎて、状況的な面を軽視しすぎる傾向を言う。

●「アイツ結構アツいやつだからフィーリングで自転車買っちゃう所あるよな」

「いや、綿密に下調べして、自分の予算も考えつつかなり冷静だったぞ、見てなかったのか?アイツの選択肢は正しかったと思うよ」

「え」

「え」

 

感情バイアス:感情的要因による認知と意思決定の歪みである。

●やっぱりこのタイヤとホイールの組み合わせ、スーッとスムースにコーナーから立ち上がる感覚っていうか、このフィーリング、やっぱりこれしかないな。

 

単純接触効果:繰り返し接すると好意度や印象が高まるという効果。何度も見たり、聞いたりすると、次第によい感情が起こるようになってくる。これは、見たり聞いたりすることで作られる潜在記憶が、印象評価に誤って帰属されることによる。

●あの自転車メーカー、CM色んな所で見るんだよ。CMもカッコイイし良いイメージがあるから次買うときはこれにしよう。

 

バーナム効果:誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分だけに当てはまる正確なものだと捉えてしまう心理学の現象。占いなどに用いられることが多い。フォアラー効果とも呼ぶ。

●なんかあの自転車屋さん、俺にピッタリのフレームがあるって言うから行ってみたら言うこと言うこと全部自分に合うんだよ。あれ買うことにするよ。

 

希望的観測:信念の一形態であり、証拠や合理性ではなく、「そうあって欲しい」とか「そうだったらいいな」という希望に基づいて判断を行うことをいう。一般に、好ましい結果が好ましくない結果よりもありそうだと予測することを指す。

●○○選手はドーピングしたって言っているけど本当は何か別の原因があるに違いない。だって俺がずっと目につけていた選手だからね。

 

過誤記憶:過去のエピソード記憶を叙述するときに「嘘をつく」といった悪意がなく、「誤った記憶」を述べてしまうもの。「昔は良かった」というのも、良かったことしか覚えてないことからくる過誤記憶ともとれる。

●昔のレースは良かったよな。みんななんだかんだ言ってもいいやつだったよ。それに比べて今はどうだ?変な素人がたくさんいて場を乱す。全くこれだから初心者はだめだよな(自分も最初は初心者だったにも関わらず)。

 

 


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