熱源利用と二酸化炭素回収に関する記事

人口光合成に関するニュースは最近出てきません。もちろん研究開発は続いているでしょうが、研究ですので成果が出るか出ないかは難しいところが当然あります。

 

そんな中、今回は熱源の効率的な利用と二酸化炭素の回収についての記事がGigazineさん経由でご紹介したいと思います。

 

 

夏の暑さをためておいて冬に暖房として使う「熱エネルギー保存装置」の開発が進行中 – GIGAZINE http://gigazine.net/news/20170113-empa-summer-heat-for-winter/

この記事は夏の熱を利用して水酸化ナトリウムを無水化?し、冬に湿気を利用して熱を発生させるというもののようです(間違ってたらご指摘願います)。本記事の写真には耐腐食性の金属を使っているのでしょうか?この辺りシリコン系、カーボン系の安い原料も開発されればよいかなと思いました。

 

 

二酸化炭素を低コストで回収&再利用する環境低負荷型の石炭発電所が既存の型を破る新しいモデルケースに – GIGAZINE http://gigazine.net/news/20170110-coal-fired-power-plant-baking-soda/

 

これまではアミンを媒体として二酸化炭素を吸収させているようですが(詳細は未調査ですのでどなたか参考文献等ありましたらよろしくお願いします)、この装置では最終的に重層を生成させる低コストのものを開発したようです。こちらもその効率など知りたいところですが楽しみな結果になっています。

 

 

 

Chem-Stationウェブサイトより人工光合成に関する記事

化学系ポータルサイトであるChem-Station (ケムステ)ウェブサイトより人口光合成の記事が何本かありますので紹介したいと思います。

 

太陽光変換効率10%での人工光合成を達成 | Chem-Station (ケムステ) http://www.chem-station.com/blog/2016/06/photosynthesis.html

 

こちらは太陽電池そのものではなく、エネルギーを得た後からどのような形でエネルギーを貯蔵するのか、という点に関する論文で、Scienceに報告されています。

Liu, C.; Colón, B. C.; Ziesack, M.; Silver, P. A.; Nocera, D. G., Water splitting–biosynthetic system with CO2 reduction efficiencies exceeding photosynthesis. Science 2016, 352 (6290), 1210-1213.

の論文となります。これによりますとその後のバクテリア活動に支障をきたす過酸化水素水の生成をほぼ抑え、その後のアルコール生成の効率を上げている、ということが特徴となります。有機物の合成による貯蔵可能なエネルギー効率が54%程度、太陽光による発電が18%(現在の一般的な水準と思われます)ですので、トータル約10%のエネルギー効率となるようです。

 

このChem-Stationは化学ポータルサイトとして大変わかりやすく説明されており、引き続き紹介していきたいと思います。